一生に一度の出会いはあるか?賢い子には解ける「メンソレータム」

70年代に学生たちの間で流行った「メンソレータム」という手あそびゲームをご存じですか。この手あそびゲーム、一度ナゾが解けてしまったら、二回目は同じ場所ではもう、遊べません。
ただ、この「メンソレータム」を知らない子に対しては、また面白く遊ぶことができるので、覚えておいて損はないと思います。
私は小学校低学年のころ、この手あそびゲームと最初の出会いをしました。ただ、当時の私の脳みそではこのナゾが解けず仕舞いだったのです。私よりもう少し上の世代は、みんなでワイワイとこのナゾを解き盛り上がっていました。
二度目にメンソレータムに出会ったのは、小学校高学年の頃です。担任の先生がクラスメイト全員に向けて、これをやってくれました。このナゾを知っている子どもはクラスにはだれひとりいなかったので、あーじゃない、こーじゃないと言いながらとても盛り上がりました。
さて、ではまず、この手あそびの基本の動作を覚えましょう。
利き手でない方の手を広げて、てのひらを観客の方に向けます。利き手の人差し指をつかって、小指から順におや指の方へ向かって、「タム(小指)、タム(くすり指)、タム(中指)、タム(ひとさし指)」と指のあたまの上を指差していったら、「メンソレー」と言いながら、ひとさし指の側面からおや指の側面を利き手の指先で撫でながら、
最後におや指のあたまを差します。
この「タム・タム・タム・タム・メンソレータム」の言い方のバリエーションをつくります。いちばんカンタンなのは、上がり調子に言う、あるいは下がり調子に言う。変化がわかりやすくつけられます。
子どもたちと遊ぶとき、最初にこんな口上を述べましょう。「世の中にはいいメンソレータムとわるいメンソレータムがあります。今からそれをやるので覚えてくださいね」
子どもたちがこちらを注視したらはじめます。「最初はいいメンソレータムです。やるよ、いい?タム・タム・タム・タム・メンソレータム」こちらを上がり調子でいったら、次は下がり調子でやりましょう。あるいは丁寧にやるか、ちょっと雑にやる、という感じでもOKです。
「次は、わるいメンソレータムです。よく見ててね。タム・タム・タム・タム・メンソレータム。今のがわるいメンソレータム」
子どもたちに覚えてもらうために、何度か繰り返して実演してみるとよいでしょう。
子どもたちがノってきたな、と思ったら、さあ、いよいよクイズです。「では次のメンソレータムはどっちか当ててね、いい?タム・タム・タム・タム・メンソレータム。さあ、どっちだろ?」
上がり調子か、下がり調子、丁寧なのと雑なの、おそらく子どもたいはここに注目すると思います。
さて、ではこちらを読んでいるみなさんにご質問。いまのメンソレータムはいいか、わるいか?
そうです! いいメンソレータムです。実際にやるより、文字として見た方がはるかにわかりやすいでしょう。メンソレータムを実演する前に「いい?」とつけるといいメンソレータムになります。sなにもいわない、それ以外のコトバを言った場合はすべてわるいメンソレータムです。
できるだけ、言い方、実演のバラエティを増やし、子どもたちをミスリードしていってください。正解にたどりつかず、長引けば長引くほど、白熱してきます。
わかってしまえば、ホントたわいのないゲームですが、このゲームとの出会いから何年も経ったとき、きっとだれかの前で一度は披露してみたくなる愉快な手あそびゲームです。