グーチョキパーでなんでもつくれちゃう!盛り上がり必至の手遊び

「グーチョキパーで グーチョキパーで なにつくろう なにつくろう」。
この歌詞を読んで、すぐにうたを思い出せたという人がきっと大勢いたのではないでしょうか。メロディは「しろいおひげのサンタクロース」の歌詞でもお馴染みのフランス民謡ですね。グーチョキパーは老若男女に浸透したとてもポピュラーな遊びです。
ジャンケンの「グー、チョキ、パー」。実にシンプルだけど、その形はそれぞれ、「石、ハサミ、紙」にも例えられ、単に形状を模したというだけでなく、機能や質感まで思い起こさせるところがすばらしいと思います。
この中の2つ、ときに自分以外の手を借りて2つ以上を組み合わせて、あらたな形状を生み出すという遊びは驚くほどの多様性を秘めていて、子どもの好奇心を高めます。
まずはひとりでもつくれる基本形からのご紹介。チョキの上にグーを重ねた「かたつむり」。グーの上にパーを重ねた「ヘリコプター」。チョキとチョキを横に重ねた「カニさん」。パートパーを逆手に重ねた「チョウチョ」。パーの上にクロスさせるようにグーを重ねた「トリさん」。
いくつか簡単な形を覚えたら、うたにあわせてやってみましょう。
「グーチョキパーで グーチョキパーで なにつくろう 右手は○○ 左手は○○ ○○○だ ○○○だ」
このように、複数の子どもたちの前でうたいながら実際に「グーチョキパーあそび」をやってみるとき、保育園児、幼稚園児以上の、右と左の概念がわかりはじめている子がいたら、自身の右江・左手はあえて逆につかう(鏡)のがいいかもしれません。
しかし、大方の子どもはあまり気にしないものなので、神経質になりすぎず、おおらかな気持ちで。表情に笑顔を絶やさず、そこに集う子どもたちと一緒に楽しむ姿勢でいることが肝要です。
基本形に慣れてら、会場の子どもから、リクエストを聞いてみるともっと盛り上がります。「グーチョキパーで グーチョキパーで なにつくる なにつくる なにかつくってほしいもの、ある?」というように呼び掛けてみましょう。
流行のアニメ映画などがあると、その名前を挙げる子どもが必ずいます。子どもたちの流行について必死に食らいつく必要はないのですが、ある程度の人気キャラは押さえておくとよいでしょう。
たとえば有名な、夢の国のネズミキャラ。あなただったら、どんなふうにつくりますか? 
私は以前、そのリクエストが入ったとき、子どもの手をひとつ借りて、自分のグー2つと併せて重ね、3つのグーでつくってみました。
「おお〜!」と歓声をあげる子、「えええ〜」と苦笑いを浮かべる子、それぞれでしたが、どんなに難しく思えるリクエストでも、人の手を借りれば大抵はクリアできるものです。テーマソングを口ずさんで効果音を入れれば、残念な仕上がりであったとしても、とりあえず、子どもたちには笑顔が浮かび、盛り上がります。
この遊びのラストで私がやるようにしているのは、グーを2つ重ねて望遠鏡をつくり、「望遠鏡で 望遠鏡で なに見えた なに見えた」とうたいながら、望遠鏡に目をあてて天井を向けながら、両手ともチョキをつくってもらいます。
「右手はチョキで 左手もチョキで みんなの手をあわせると」チョキの開いた部分を5つ重ねて我にするとお星さまの形になるのです。それを新生児の手あそびの項でやった「とことこ」の要領でチョキをつくった人差し指と中指をひらめかしてみます。お星さまがキラキラ瞬いているように見えませんか。
七夕シーズンやクリスマスなど、お星さまに関連するイベント時にはもってこいのあそびです。ぜひ一度お試しあれ!