合いコトバは「せっせせーのよいよいよい」そこから始まる手あそび2

「せっせせーのよいよいよい」ではじまる手あそびとして、代表的な「茶摘み」、「アルプスいちまんじゃく」、「みかんの花咲く丘」をご紹介しました。
この3つは、ふたり手あそびの代表的なものなのですが、今回、このブログを書くに当たって、各所でリサーチを行ったところ、かなり多くの人が、「せっせせーのよいよいよい」は「おちゃらかほい」とセットだ、という意見を述べられていたのです。
私自身も「セット」と聞いてなるほど、と思いあたるところがありましたので、今回「おちゃらかほい」についてお伝えできれば、と考えています。
まず、「せっせーせのよいよいよい」のやり方を復習いたしましょう。向かい合って、握りあった手を軽くふりながら、「せっせーせ」、つぎにクロスして「よいよいよい」。
そして先ほど述べたように、この動作のあと、つづいて口に出るのが「おちゃらか」というコトバである、という人が10人中、8人ほどの割合でいたのですが、なるほど、確かにおちゃらかは子どもの頃、大人気の手あそびでした。
「茶摘み」、「アルプスいちまんじゃく」、「みかんの花咲く丘」はいうなれば“手のダンス”、優雅な所作(とくにワルツスタイル楽曲である「みかんの花咲く丘」)の繰り返しです。
昨今の教育現場では、ジェンダーの棲み分けを限定しない、すなわち、「男だから」「女だから」という括りをしないというようになっているのですが、これがひと昔まえならば、「手あそび?ケッ、そんなのは女の遊びだい!」なんて斜に構える男子がいたに違いないのです。
実際、検索サイトで「手あそび」の項をひくと、それを裏づけるように「主に女児の」というようなコトバが出てきます。
さて、この「おちゃらかほい」ですが、これは手あそびにじゃんけん要素が加えられたもので、勝敗が決まりますから、斜に構えた男子や、元気いっぱいの女の子たちにも支持された遊びであろう事は容易に想像がつきます。
では、実際に「おちゃらかほい」で遊んでみましょう!
歌詞はこんな感じです。この歌詞にも地域差があるようです。
「おちゃらか おちゃらか おちゃらかほい おちゃらか かったよ(まけたよ、どうじで)おちゃらかほい」
向かいあったふたりが最初の「おちゃらか」で手をつなぎ、軽く振り合う、次の「おちゃらか」でつないだ手をクロスさせる。次の「おちゃらか」で手をつないだまま元に戻して、次の「ほい」でじゃんけん。
勝った人は「かったよ」と言いながら、万歳をし、「おちゃらかほい」に戻ります。
負けた人は、「まけたよ」と言いながら、うつむく、泣きまねをする、などして、「おちゃらかほい」に戻る。
あいこのときは「どうじで」とふたりいっしょに言いながら腰に手を当てる。
ただこれだけの繰り返しですが、なにかの待ち時間や、純粋にあそびの一環として、やっているうちに盛り上がって、白熱する光景をよく目撃しました。
たしかに、「せっせっせーのよいよいよい」からこの「おちゃらかほい」まで一連の動作としてやると実にしっくりきます。みなさんもこの「おちゃらかほい」、お子さんといっしょにぜひ楽しんでみて下さい!