ただのじゃんけんなのに歌が入るとみんな必死!?じゃんけん手遊び

先にご紹介した「おちゃらかほい」、「おてらのおしょうさん」、「げんこつやまのたぬきさん」いずれも手あそびの中のじゃんけんあそびです。

独特のポーズで占いをしてから、じゃんけん勝負に入る子どもも大勢いました。

代表的なポーズは、クロスしてから手指を組み合わせ、自分の身体の方にくるっとねじってから引きよせ、指と指の合間からなにかを覗き込む、というもの。

じゃんけん勝負のまえに、必ずそれをやる友人に、「中からなにが見えるの?」と聞くと、「見えないけど、なんか閃くの」という答えがかえってきました。

また別の子は、「これやっとくと、なんか強そうにみえるから。相手を威嚇している」というようなことを言っていました。

じゃんけん勝負はただ時の運。と言っても、チームの先攻後攻を決める大事な勝負だったり、お菓子の分け前を多く貰えたり、…人生の大事な一瞬がかかっていることも多いので、本意モードにならざるを得ません。

人生がかかっているわけでもなんでもないのに、純粋にじゃんけんをするだけの遊びなのに、だんだん白熱していくのは、じゃんけん手あそびうたのお約束とも言えます。

「あっちむいてほい」はその好例ですし、変化系でちょっと野蛮な「ブルドッグ」という遊びもあります。

これは勝った方が相手の頬をつまみ、もう一回勝つと両頬をつまんで「ブルブルブルブルブルドッグ」とつねったまま激しく揺らすという遊びです。加減を知らないと相手の頬が真っ赤に腫れてしまいますから、ご注意を…。

このようなあそびの中のスキンシップは対人関係を学ぶためにはもってこいだと思うので、まずは親子で遊んでみてはいかがでしょう。

ここ数年、子どもたちの間で流行している「モンチッチ」。「せっせっせーの」あとのかけ声が「モンチッチ」になります。

「あのこのこのこ かわいくないない あめりかうまれのモンチッチ あんたばかね あんたよりましよ…」というようなやさぐれた歌詞がつづきます。

モンチッチといえば、私の子どもの頃、大流行したお人形で、最近もリバイバルしていたかと思いますが、手あそびうたのタイトル二ナルトは感慨深いです。

ヒーローものの必殺技を盛り込んだ「ビームフラッシュ」というじゃんけんも流行りました。今も幼稚園などで子どもたちが楽しく遊んでいるようなので、この週末はぜひパパもじゃんけんあそびに参加して欲しいです。

また、じゃんけんの「グー、チョキ、パー」にそれぞれ名前をつけてじゃんけんをする遊びもなかなか盛り上がります。

グーを軍艦、チョキを沈没、パーをハワイ、と称してじゃんけん勝負する遊びは、ただの遊びと分かっていても、コトバの並びによってはちょっとドキッ!としてしまうこともあります。

グー辛、チョー辛、パー辛(パー辛ってなんだよ!)と名づけてジャンケンをし、あいこになったときは「水!と早く叫べた方が勝ち。

これらの手あそびじゃんけんは、公共機関などで乗り合わせた子どもたちが楽しんでいる姿を目撃することも多く、そのたび、微笑ましく思います。

うつむいて一心にゲーム機を見つめ、相手の顔を一切見ることなく、対戦するより、よっぽど楽しいと思うのです。車内は興奮した子どもの声でつかのま賑やかにはなるけれど、そんなのはご愛敬!って思ってしまいます。

お寺の和尚さんは進化している!?70年代からミレニアムまで!

「せっせっせーのよいよいよい」からはじまる手あそびをいくつか紹介して参りました。これから紹介する「おてらのおしょうさん」という手あそびも、「せっせっせ」からはじまるものとしてポピュラーなのですが、あえて別項をもうけてみたのには意味があります。

この「おてらのおしょうさん」、じつは長い長いときを重ねて確実に進化していってるんです!

ではまず、私が子どもだった頃、70年代の「おてらのおしょうさん」の歌詞をご紹介したいと思います。

「おてらのおしょうさんが かぼちゃのたねをまきました めがでて ふくらんで はながさいて じゃんけんぽん!」

そうそう、これこれ! とここで納得されてしまったあなたは70歳代くらいではないでしょうか。つまり、ご自身のお子さんが70年代に幼児であったくらいの年代の方です。

お次は90年代のものです。

「おてらのおしょうさんが かぼちゃのたねをまきました めがでて ふくらんで はながさいたら かれちゃって にんぽうつかってそらとんで 東京タワーにぶつかって ぐるぐるぐるぐる じゃんけんぽん!」

ここでも相当ビックリしましたが、実はミレニアム超え(2000年度以降)でさらにすごいことに!

「おてらのおしょうさんが かぼちゃのたねをまきました めがでて ふくらんで はながさいたら かれちゃって にんぽうつかってそらとんで 東京タワーにぶつかって 救急車にはこばれて おまわりさんにおこられて ぐるぐるぐるぐる じゃんけんぽん!」

おおお! エピソードがより具体的になっている。東京タワーにぶつかった時点で擬人化?かぼちゃの花らしきものはそらくケガをして救急搬送されたのでしょうか…。そのあと、なぜおまわりさんに怒られたのか。重症人なのに。忍法なんかつかったからか?…謎は深まります。ぜひ後日談求む!

動作としては、まず自分の手を叩くこと、次にお互いに自分の右手を上に向けて広げた相手の左手に重ねることを「おてらのおしょうさんが かぼちゃのたねをまきました」までリズミカルに繰り返す。

「芽が出て」で、仏教式のお祈りのポーズ、「ふくらんで」でその形をふくらます、「はながさいたら」で合わせていた指先を離し、花のかたちをつくる。「枯れちゃって」で指先同士を合わせて内側に巻き込み、枯れた花のかたちをつくる。「にんぽうつかって」で忍術のポーズ。

…そこからはストーリーに合わせて楽しくゼスチャーする感じです。

同じように、ストーリー性があって、最後はじゃんけんでしめくくるものとして、「げんこつやまのたぬきさん」という手あそびがあるのですが、こちらはリサーチしたところ、「せっせっせ」から始まらない、という意見が大多数でした。歌詞をのせますね。

「げんこつやまのたぬきさん おっぱいのんで ねんねして だっこして おんぶして またあした」

動作としては、げんこつ山でげんこつをつくって交互に重ね、そのあとは歌詞に合わせたポーズをしていきます。

このようにストーリー性のある手あそびは、伝承されてきた大体のかなければならないルールはありません。

自由な発想で楽しいふりつけを考えて、お子さんとめいっぱい楽しんでみて下さい。

合いコトバは「せっせせーのよいよいよい」そこから始まる手あそび2

「せっせせーのよいよいよい」ではじまる手あそびとして、代表的な「茶摘み」、「アルプスいちまんじゃく」、「みかんの花咲く丘」をご紹介しました。

この3つは、ふたり手あそびの代表的なものなのですが、今回、このブログを書くに当たって、各所でリサーチを行ったところ、かなり多くの人が、「せっせせーのよいよいよい」は「おちゃらかほい」とセットだ、という意見を述べられていたのです。

私自身も「セット」と聞いてなるほど、と思いあたるところがありましたので、今回「おちゃらかほい」についてお伝えできれば、と考えています。

まず、「せっせーせのよいよいよい」のやり方を復習いたしましょう。向かい合って、握りあった手を軽くふりながら、「せっせーせ」、つぎにクロスして「よいよいよい」。

そして先ほど述べたように、この動作のあと、つづいて口に出るのが「おちゃらか」というコトバである、という人が10人中、8人ほどの割合でいたのですが、なるほど、確かにおちゃらかは子どもの頃、大人気の手あそびでした。

「茶摘み」、「アルプスいちまんじゃく」、「みかんの花咲く丘」はいうなれば“手のダンス”、優雅な所作(とくにワルツスタイル楽曲である「みかんの花咲く丘」)の繰り返しです。

昨今の教育現場では、ジェンダーの棲み分けを限定しない、すなわち、「男だから」「女だから」という括りをしないというようになっているのですが、これがひと昔まえならば、「手あそび?ケッ、そんなのは女の遊びだい!」なんて斜に構える男子がいたに違いないのです。

実際、検索サイトで「手あそび」の項をひくと、それを裏づけるように「主に女児の」というようなコトバが出てきます。

さて、この「おちゃらかほい」ですが、これは手あそびにじゃんけん要素が加えられたもので、勝敗が決まりますから、斜に構えた男子や、元気いっぱいの女の子たちにも支持された遊びであろう事は容易に想像がつきます。

では、実際に「おちゃらかほい」で遊んでみましょう!

歌詞はこんな感じです。この歌詞にも地域差があるようです。

「おちゃらか おちゃらか おちゃらかほい おちゃらか かったよ(まけたよ、どうじで)おちゃらかほい」

向かいあったふたりが最初の「おちゃらか」で手をつなぎ、軽く振り合う、次の「おちゃらか」でつないだ手をクロスさせる。次の「おちゃらか」で手をつないだまま元に戻して、次の「ほい」でじゃんけん。

勝った人は「かったよ」と言いながら、万歳をし、「おちゃらかほい」に戻ります。

負けた人は、「まけたよ」と言いながら、うつむく、泣きまねをする、などして、「おちゃらかほい」に戻る。

あいこのときは「どうじで」とふたりいっしょに言いながら腰に手を当てる。

ただこれだけの繰り返しですが、なにかの待ち時間や、純粋にあそびの一環として、やっているうちに盛り上がって、白熱する光景をよく目撃しました。

たしかに、「せっせっせーのよいよいよい」からこの「おちゃらかほい」まで一連の動作としてやると実にしっくりきます。みなさんもこの「おちゃらかほい」、お子さんといっしょにぜひ楽しんでみて下さい!

合いコトバは「せっせせーのよいよいよい」そこから始まる手あそび

「せっせーせのよいよいよい」子どもの頃、だれでも一度はそう声を合わせて遊んだことがあるのではないでしょうか。

基本的な動作では、向かい合わせになったふたりが手をつなぎ、「せっせーせ」と軽く揺らす。元気な子どもはわざと大きく強く相手の手を振り回してゲラゲラ笑ったりします。

次の「よいよいよい」では、つないだ手を離さぬままクロスします。先ほど季節の手あそびでご紹介した「茶摘み」も、この「せっせーせ」から始まることが多いです。

ここでは、まず最初に「アルプスいちまんじゃく」をご紹介してみたいと思います。

原曲はアメリカ民謡の「ヤンキードゥードゥル」。独立戦争の頃から愛唱歌としてうたわれていた歴史のある楽曲です。

日本では、「ヤンキードゥードゥル」の和訳で歌われたほか、高校野球の応援歌としてもつかわれている人気曲。でも、いちばん有名なのはやっぱり手あそびうたの「アルプスいちまんじゃく」のようですね。

歌詞はなんと、29番(!)まであるのですが、有名なのは1番のアルペン踊り、2番の富士登山、ちょうちょがとんできてキスをする4番、星のランプに手が届く、ロマンチックな6番あたりですね。

全部通しで読むと、この方、ロマンチストであるだけでなく、たいへん勇敢な冒険家。だいたいがとこ、1番の「小槍(こやり)」(槍ヶ岳)の上でアルペン踊りを踊るのすら、常人にはマネすべきでないたいへん危険な行為であることからも伺えます。

さて、与太話はこのへんにして、では実際に「アルプスいちまんじゃく」の手あそびをやってみましょう。

1番の歌詞をご紹介しますね。

「アルプスいちまんじゃく こやりのうえで アルペンおどりを さあおどりましょ ラーンラランラ ランランランラン ラーンラランランランランラン ラーンラランラ ランランランラン ランランランランラー」

要領としては最初は茶積みと同じ。まず、自分の前で拍手、右を合わせる、拍手、左を合わせる、拍手をはんで、次に、お互いの両手を合わせます。拍手を挟んで、お祈りの要領で指を重ねたまま、その手を開いて、お互いのてのひらをあわせます。また拍手をはさんで、右手、左手、拍手、両手、指先を組み合わせたてのひら…、と繰り返します。

繰り返しなので、一度覚えてしまえばカンタンなのですが、「茶摘み」から考えるとふたつ、あたらしい動作が入るので小さな子どもには少し難しいかもしれません。

「茶摘み」の手あそびでも楽しく遊べますので、まずは「アルプスいちまんじゃく」のうただけを覚えて、「茶摘み」の手あそびでやって、少しずつ「アルプスいちまんじゃく」の手あそびのやり方を覚えていくとよいと思います。

次にご紹介するのは、「みかんの花咲く丘」。こちらはさらに難しい仕上がりになっています。

こちらは三拍子のメロディになっているので、目の前で拍手、相手の手と合わせる前に、手の甲同士を合わせるという優雅な仕草が入り、ワルツのムードを醸し出しているのがすばらしいと思います。

作詞者がきちんと判明しているのでこちらの歌詞は掲載しません。動画サイトなどを検索すると詳しい遊び方が出てきますので、参照してみてください。