赤ちゃんが最初に出会う手遊び!「いないないばあ」と「とことこ」

新生児のママたちは、「生まれたてホヤホヤの赤ちゃんに手あそびなんて分かるの?」と不思議に思われるかもしれませんね!

分かる、分からないで言えば、生まれたての赤ちゃんには発せられたコトバの意味も、手指の動きがなにをあらわしているのかも分からない。赤ちゃんにはまだいろいろなことを理解する能力はありませんし、複雑な感情もありません。

しかし、分かる、分からないはまるきり関係ないのです。そこに今、赤ちゃんに話しかけてくれる、自分以外の存在があること。そのコトバや雰囲気の中に慕わしさがあること。それさえ伝われば、赤ちゃんにはじゅうぶんなのです。

赤ちゃんをあやす方法として、いちばんポピュラーなのが、「いないいないばあ」だと思います。だれもが一度は赤ちゃんの前で試したことがあるのでは?

どんなに幼い子どもでも、自分よりちいさな赤ちゃんに接したときは必ずこれをしてあげなきゃ!というお約束であるかのように、もみじのような可愛らしい手で愛くるしい「いないいないばあ」をしたりもします。

「いないいないばあ」でケタケタと笑う赤ちゃんは、いままで手の中に隠されて見えなかったもの(顔・表情)が「ばあ!」というユーモラスな突然出てきた、という筋立て(ストーリー)を理解して笑っているわけではありません。そうしたことが分かるようになるのはもっとずっと先、成長してからの話なんです。

自分ではないだれかの目が、自分を見、自分に語りかけてくれていること。その表情、声の調子が明るく、楽しいものだから笑うのです。

ですから、赤ちゃんに「いないいないばあ」をしてあげるときにいちばん大事なのは、明るい声と眼差し。

舞台役者のごとくステージから観客に向けて芝居をしているわけではないので、はっきり明瞭な声を出す必要はなく、囁くがごとくのウィスパリングボイスで構いません。赤ちゃんの目が自分を注視しているなら、声は出さず、口先の動きだけでも大丈夫なくらいです。

人差し指と中指を交互に前後させてやる「とことこ」も赤ちゃんは意外に好きです。「とことことことこ…」と口に出してもいいですし、赤ちゃんがこっちを見ているな、と思ったら赤ちゃんと目を合わせながら、赤ちゃんのいる方向に向かって、指を動かすだけでもよいです。

ネンネの赤ちゃんだったら、とことこと指で床を這っていってみましょう。抱っこされた赤ちゃんだったら空中遊泳の要領でとことこと。

声をたてて笑う、というまでにはいたらなくても、「あれ?これはなんだろう?」と好奇心が芽生え、じっと見つめていることが多いですよ。赤ちゃんには指先がちいさな生き物のように見えているのかもしれません。

赤ちゃんをあやすときに、ついついしてしまいがちなのが、赤ちゃんの保護者に向けての「私、今、あなたの赤ちゃんをあやしてあげていますよ!」という積極的かつ必死なアピール。

赤ちゃんは敏感なもので、対象者がじぶんでないことに気づいてしまい、無反応であることもしばしば。

もし、電車やバスの中で、グズる赤ちゃんがいたら、赤ちゃんをあやし疲れたママに気づかれないように、そっと赤ちゃんと目を合わせて声を立てずに「いないいないばあ」をしてあげてみてください。

突然機嫌がなおって、ニコニコする赤ちゃんに若いママはビックリするかもしれませんが、それをしたのが自分だと悟られないように、そっと赤ちゃんにだけ分かるようバイバイして離れるのがスマートな大人の流儀です。